2010年7月21日水曜日

ユンボが見た 陶螢庵みとら窯物語 Ⅲ

陶蛍庵みとら窯20周年記念曲

7月1日 東京日暮里の 
スタジオについた
武藤さんは多少 緊張しているようだ
声のほうも だいぶ良くなった
今日一日で 何とかなるだろう
スタジオに入った
ヘットホーンを耳に当て
マイクの位置 音量を確認した
最初に 
ああ 人生 道中途(みちなかば) を
歌うことになった

 ああ 人生 道中途(みちなかば)

1 親より先に いくなよと
  祈る気持と 裏腹に
  不幸 重ねた 奴がいる
  酒を飲み干し 命をちぢめ
  太く 短く きままに生きた
  自分勝手な 生き様は
  ああ 人生 道中途(みちなかば)

苦しそうだが なんとか歌えた
次に 炎の道 を歌った

     炎の道

1 咲くまでは 草といわれた
  野菊のように
  名もない暮らしに 耐えてこそ
  いつかは大きな 花が咲く
  登りの窯に すべてをまかせ
  土を焼き締め 生まれる命
  わが子に触れる 手のひらに
  あふれる喜び 炎の道

休憩をとり 唄を聞いてみた
歌いだしが 不安定なので
そこを レッスンして
歌いなおした
納得できる 仕上がりになった
細かいところを 手直しして
完成版を 聞いてみた

炎の道は いい仕上がりになった
話に夢中になって
ああ 人生 道中途(みちなかば) 
の仕上がりを みんなで聞かなかった
午後1時から始まった 
レコーディングは 8時を回っていた
時間を気にして
ああ 人生 道中途(みちなかば) 
の仕上がりを 確認しなかった
とりあえず マスターテープは完成した
池田が それを持って出た

高崎に帰ってから CDを聞いた
確認しなかった分 不安だった
炎の道は 納得できた
ああ 人生 道中途(みちなかば) 
は案の定 いまいちだった
本人も 納得できないようだった

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