2010年2月3日水曜日

ユンボが見た陶蛍庵(とうけいあん)みとら窯物語

体の羅漢像作り

ご主人様は 一回展示会をするたびに
世話になった人たちに 
作品をくれてしまう
そのために 展示会の開催に合わせ 
また 作品作りをする 
その繰り返しである

ある日 打ち合わせのため 
石川応紫さんの 家に行った
床の間の横に 大きな花瓶が置いてあった
良い花瓶があるな と言った
しばらくして 
自分の作品だと気がついた
そんなことも あった

今は 百体の羅漢像を作ることが 
目標だ
精神を統一し 体の中から湧き上がる
一つ一つの 羅漢様 の姿を 思い描き
作陶に励んでいる

ミトラーと会の運営

現在 ミトラーは 8人 いる
始めて1年未満の会員も3人いる
皆それぞれの思いを込めて 作品作りに
打ち込んでいる

陶蛍庵みとら窯の運営は 
会員が中心となって 会費を集め 
登り窯に入れた 作品の仕上がり重量で
金額を決め 会の経費として 
自主的に運営している

それ以外の 電気窯やガス窯、釉薬、
登り窯を焚く  赤松の仕入れなどの
経費は
窯元の武藤芳男が 負担している

ご主人様は ミトラーの一員として
陶芸するのに良い環境と 
自由に作品作りができ
ミトラーに 負担をかけないように
静かに見守り 手助けをしている
当然のことだが 授業料は一切ない 

ミトラーと出会えて幸せだ

そんなご主人様の元へ 私と同じく 
余生をこの地で迎える ものがある
登り窯のレンガや線路の枕木、
木製の電柱 粘土のカクハン機、
水銀灯、屋根のトタン板などなど
ミトラーの一部として 頑張っている

私とご主人様が 出会って 早20年
素晴らしい作品と 
自然あふれた この庭園
そして何より ミトラーと出会えたことが
一番の幸せだ
今年も新たな会員を迎えた
どんな物語が 始まるのか 楽しみだ

陶蛍庵みとら窯の主に感謝

そして 陶蛍庵みとら窯には主がいる
何十年も この地で咲き続けている 
枝垂桜だ
荒れ野原から今日までの 
全容を知っている
また 春がやってくる 
今年も 見事な花を咲かすだろう

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